うちから車で5分ほどのところに, この地区を担当するベルコーネンオフィス群があるのですが, その中に, 主に恵まれない層の地域民に情報やエクササイズ, 集いのチャンスを提供するコミュニティセンター《日本でいえば...なんだろ, 市役所の文化事業部とか?かな》があります. お年寄りの集まるクラブとか, ティーンエイジャーのクラブ, 各種エクササイズ《ヨガとか太極拳とかエアロビクスとか》レッスン, 子供の保育施設とかがあります. そこのオフィスが生涯教育もやっていて, そのうちのひとつ, HOLT 地区の子育てママの会に参加しました. 参加費無料と言うのと, 何より会の最中の3時間半「保育が無料」でついてくるというのに惹かれました. 普通これくらいの時間 Child Care に預けると, 16ドルほど支払わねばなりません. 低所得者層にとってはこの金額は痛いので, ただで子供を見てくれるなんてなんてラッキー!と言うことでそれなりの人が集まりました. ちいちゃい子供を3−4人抱え, 「車なんて《高くて》とてももてないわ!」と言うかあちゃん達です. 会に参加するために, 子供を連れて片道40分歩いてくるお母さんもいました.
2ヶ月間, 毎週水曜日の朝9時半から12時半までこの会は開かれました. (下の写真後列右端がセンターから派遣されたジェーンです.)いやあ, 面白かったです. 皆さん, 弾丸のようにしゃべります. それも強烈にスラング交じりで容赦がないですから, 3時間の後には, 集中しすぎて頭がフラフラになりました. 10人未満の参加者の中に, 移民の外国人が2人もいるのだから, ちょっとは手加減せい!と時々思いましたけど...絶対手加減してくれません. 「英語が聞き取れて当然!」的態度は英語が母国語の人たちには強いです. 外国語のマスター度も低いですよね, 彼らは. 必要ないですもん, 英語だけで十分世界どこでも通用しますし...義務教育で外国語は必修だそうですが, 内情は大変でしょうね. かなりの生徒がやる気がないでしょうから.
とにかくこの集まりは, 閉じこもりがちで気持ちが後ろ向きになりがちな主婦に, 情報と保育を提供して元気になってもらおう, というもののようでした. 子育てで困っていることをお互いに出し合い, 知恵を出し合って解決策をはなしあいます. 「子供が言うことを聞かない」「夜なかなか寝ない」「朝仕度が遅くてイライラする」など, その場面を大変リアルに表現するので, 「ほうー, そうなのか」と, 大変さが実感できます. やっぱし問題は子供の数ですよね. 2人くらいならまだ何とかなりますが, 3人4人となるとそれだけで対する親の数を超え, 集団化しますから, 扱いづらいです. そこに経済的問題と, 現代の家族の問題がくわわり, 皆さんのストレスを高めます. 実際, 参加者のうち2人がシングルマザー, 1人が夫の暴力で離婚・再婚して義理の父親問題を抱えている, 3人が ADD の子供(Attention Deficit Disorder 集中力欠陥症, つまり以上にハイパーで大変手のかかる子供の総称)を抱え, 1人は身体障害児をもっています. ADD のこどもたちは, 学校の授業で集中力を高めるために薬を服用しています. 結構びっくりすることだらけで, そんな中で毎日を何とか切り抜けているお母さん達に尊敬の念を抱いてしまいました. 抱えきれないストレスで, 自尊心が低下し, 抗鬱剤を服用している人がいたのも驚きです.
でも, 皆さんたくましいです. 元気におしゃべりし, 最後の日にはケーキを持ち寄りみんなでパーティしました. 地域で安く, 良いサービスを受けれるとっておき情報もいっぱいゲットしましたよ!

August 28, 2000