[シロアリ天国]

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家を購入する際, 大工さんに建築上問題がないか検査してもらう(Building Report)のとシロアリなど害虫に家が食われていないか見てもらう(Pest Inspection)のは必須です. この二つの調査を一遍にしてくれる業者もありますが, 別々に頼まなくてはならないことが多いです. 気に入った家の価格を交渉して, 合意に持ち込んだ後(Make an offer)2−3 週間以内にしなければならないことは山ほどあります.

まず銀行にローンの交渉に行きます. それぞれの銀行の条件や利率は少しづつ違うので, 事前にどこのローンが自分の現状に最適か調べておくといいみたいです. アポを取ったり, 申し込みをしたり(0−600 ドル)と, 結構手間がかかります. 書類が全部揃うのに2-3週間はかかります.

その間に購入代行をしてくれる弁護士(Solicitor)を探します. 住宅売買専門の弁護士もいますが, いつも忙しそうです. 500−800 ドルの手数料で, 一連の事務作業, 売り手側との交渉をやってくれます. しかーし, 対応がのろかったり抜けていることもあるので, 我々は直接売り手側の不動産会社に電話をしたりしていました.

通常値段合意時点の Offer から 10 パーセント手付金を払って書類にサインする Contract まで 2−3 週間, その後残金を振り込んで鍵をもらい, オーナーとして認められる Settlement まで 4−5 週間と言われます. ACT では Contract 時点から買い手側は物件に保険をかけなくてはなりません. 「まだオーナーじゃないのにどうして?」とも思いましたが, 10 パーセントを手付金を払っているのですでに利害があるから, 何か合った時に物言いを言えるように保険をかけるのだそうです.

我々は, 家の購入の時に建物検査と害虫検査を両方してくれる業者に依頼しました. ここは, ACT の建築業者の団体 Master Builder's Association とある友人から推薦されたのですが, はっきり言ってお勧めじゃないです. 訴訟を起こそうかと思ったくらいです. 天井が垂れ下がっている(Sagging といわれる. うちにきた電気屋さんがみてあきれていた. これだけ隙間が梁との間に開いているのに調査結果に出ていなかったかと. そういえば, 天井は波打っていた. 築年数が古いので, 昔の建築法で貼り付けた質の悪いボンドがはがれてしまったそうだ. 現在の工法では, 落ちてこないよう, ねじくぎで打ち付けているそうである. しょうがないから Plaster 屋さんに頼んで家中釘うちをして天井をあげてもらった{500 ドル}.その後天井のペンキ塗りをしなおさなくてはならなかった. )のが報告されていなかっただけでなく, 屋根裏の害虫(borer)の虫食いもレポートにかかれていなかった. 大体彼は屋根裏に上がらなかったと思う. その後色々な大工さんや害虫駆除業者のレポートを見る機会があったが, この業者のが一番不誠実でした.

この業者(Homebuyer's Inspections)の最悪なところは, 害虫検査も専門のはずなのに, うちの西側にフェンスについているのが, 「過去の」シロアリの跡だとレポートしたところにある. 家を購入したころは, シロアリの事なんか何も知らなかったので「そっかぁ, 過去の跡だったら, 今はシロアリはいなくなったってことだから良いか... 」なんておもっていたのです. それでも, 西側のフェンスは家に近く, 湿気があってシロアリが好きそうだし, 跡が数メートルにもわたってついていて, どうもフレッシュな感じがしたので他に 2 件ほど害虫業者さんに見てもらいました. そしたら... やっぱりいたんです, シロアリが. 白く元気に動いているのを見せられて愕然としました. 家からの距離は一番近いところで 2 メートルほどです.

とても心配だったので, 西側のフェンスを共有する 2 件の隣家と相談して, フェンスを木製からメタルに変えることにしました. これをするには, 両側の家の合意が欠かせないので, 業者選択に材質交渉, 色の選択まで話し合いが必要です. 相手側の家が賃貸物件だったら, 不動産業者を通じて家主とも話をしなくてはなりません. あれこれ言っているうちに, フェンスが完成するのに半年もかかってしまいました{1000 ドル}.

その間にシロアリのお勉強をしました. うちの近くに Check という害虫駆除業者があるのですが, そこの受付の人が話し好きな人で, いろいろ教えてくれました. シロアリに食われたフェンスもサンプルを持ち込んだら専門の人が査定してくれました. シロアリには簡単に言うと 2 種類あって, 「(腐った木やフェンスだけ食べる)良いシロアリ」と「(家を完全に食い尽くす)悪いシロアリ」とがあって, うちのフェンスについていたのは良いシロアリの一種だそうです. 彼らは大きな巣を持たず, 年数が経って薬がはがれたフェンスに住み着いている種類で, 家に害を与えることは少ないそうです. 目印は, フェンスについた「すじすじの食い跡」で, 悪いシロアリのはそんなにはっきりした跡にはならないそうです.

ACT のシロアリ被害の現状はと言うと, 「シロアリ天国」だそうです. 何がそれほど彼らの住み心地を良くしているかと言うと, それは植樹されたユーカリの木だそうです. キャンベラはガーデンシティと呼ばれ, 植樹を推進しています. 普通のサバーブにもユーカリの木は多いですが, 特に(30 年以上経った)古い地区には大木が並木道を構成しています. 公園にも何本も植えられていて空からキャンベラを見るとただの森みたいです. 半ブッシュ状態を誇りにする地区もあるくらいですから. そうしたユーカリその他の大木(直径 30 センチ以上)が, シロアリたちに格好の住処を与えるそうです. 木の中心部の硬く死んだ部分に巣を構え, 女王がせっせと卵を産みつづけるのです. 働き蜂達は, 近隣(50 メートル以内)の家々に侵入し, 柱や木製のベランダを食い尽くします. 庭の木が大きくなりすぎたり, 木が多すぎて不要になると人々は木を切り倒しますが, その切り株にも巣を作るそうです. 何せシロアリが好きそうな木はわんさかあるので, いつでも危険は一杯です. うちのそばにも半径 50 メートル以内に 15 本はありますから.

家の購入時の害虫検査だけでなく, 年に一回定期的に検査(200 ドル)をしていれば, 被害は最小限に抑えられるそうです. いったんシロアリが見つかると, 駆除費用は最低でも数千ドルかかります.

19 February 2002


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