2000 年 7 月 1 日からオーストラリアも新税制が導入されました. 日本の消費税に似た GST 《Goods and Service Tax だと思うけど.いま税務局の冊子を 2 冊も眺めていたのですが全然もとの単語が何だったか載ってません》が商品やサービスの価格に 10 パーセント上積みされます.
生活必需品には課税されないことになっています. 「生活必需品って何なんだー」という議論もありますが, 生鮮食料品, 医療費, 教育費, 保育費, 家の賃貸料には GST はかかりません. 導入直前までもめていて, どの品目が非課税かなど, かなり詳しいオーストラリア人でも知らない, という状況だったので, 「家の賃貸料(これは痛い!)に GST がかかったらどうしよう!」とびくびくしていました. 結果は現在レントにはかからないのですが, 不動産屋に管理を委託している物件は, 不動産屋のサービス(管理)自体に10% GST がかかるのと, 修理費などにも GST がかかるので, 結果として賃貸料は上がる傾向にあります. 日本の消費税でもおんなじでしたよね, 当初導入時期に, 一時だけうちの家賃に半端な額の税金分上乗せされてましたもん. 皆さんの反対にあったのか, すぐもとの額に戻りましたけど.
スーパーでの買い物は, GST 導入直後は, 実際のところちょっと全体額が下がったんです. スーパー側も, 新税制が自分達に有利にはたらいていることを承知しており, 「皆さん, 食料品の値段は下がりました. 心配せずにどんどん買い物に来てください!」と, 税制導入前と導入後との価格差をアピールしてキャンペーンを張っていました. しばらくはこれで私たちもハッピーでした. GST 導入直前に, スーパーのカートいっぱい買いだめした私はアホだと思っていました. 7 月 8 月あたりは, スーパーの買い物は楽しかったです. それから徐々に異変が現れました. 徐々にです.
私のモニターしているものは, バターとかトマト缶とか, あるブランドのスープとか GST とは関係ないものばかりです. それが, じりじりと値上がりを続けているのです. バターは 250 グラムのものが 71 セントから 76, 81, 89!セントと着実に上昇, トマト缶も7月期48セントだったのが今では 61 セントです. もちろん元が安いものではありますが, 半年以内に20パーセントも上がるなんて...ショックです. 他の物品も少しずつ値上がりしています. このことに気付きだしてから, スーパーでの買い物に慎重になりました. 市場がインフレ気味で, クリスマス前の値上がり時期だといっても, なんだか納得行きません.
当然バス代, 本代, 光熱費, 外食代, ガソリン代など全て10パーセント増です. バスチケットも, 差額が大きいので何枚か買っておきましたが, 限度がありますもんね.買い置きするのは. 外食も, もともと行く頻度が少ないのに, ますますけちになって, 昼のサービスランチとか, クーポン券を使わないと出かけなくなりました. でも我々には強い味方があるのだ!湖べりで無料バーベキューと言う奥の手が!!(注;材料費はかかります. シドニーと違って, キャンベラでは, バーベキュー施設の使用がまだ無料なので, たくさんの家族連れやグループが週末になると公園にやってきて, バーベキューを囲んで, のんびり休日を楽しんでいます)
オーストラリア全体でも, 生活費は GST 導入後3−4%は上がったようですが, キャンベラは経済が異様に好調(年率10%の伸びとか)なので, 家の価格や賃貸料, 衣料品の価格が上がっても皆さんそんなに気にしないのかな?低所得層には響いていると思いますが. 中間層は所得税率が下がって喜んでいるようです.
税制が前より少しはシンプルになると言うのは, 事務処理のトロいオーストラリアにとってはいいことかもしれません. 高々半年あまりの我々の滞在期間中でも, お役所・事務局連の事務処理の手際の悪さには感心させられてます. 日本の福祉事務所にあたるセンターリンクなんて, 「リンク」といいながらどこともリンクしていません. (本人達はちゃんと連携していると言い張るが)うちの子供の保育費の補助を貰うために, 家のそばのベルコーネン支所に全書類耳を揃えて提出したのに, 毎月毎月「書類が足りないぞお!このままだと補助を打ち切るぞお!」の脅しの手紙がシティ支所から届きました. 月に500ドルとかの補助を貰っているので, 切られると痛いのです.
そのたびに電話をかけて事情を説明するのですが, これが全国共通のクレーム&お尋ね用コール番号しか載っていないので, 担当者とは全く関係ない全国顧客係の人がでて(もしかしたら, 彼らはブリスベンかどこかのコールセンターで働いているのかもしれない) 「分かりました. 大丈夫ですよ.」というだけなんです. 手紙には, 担当者名も電話番号も載っていません. 大体, オーストラリア人の No Worries なんて, 気持ちは良いが当てにはならないので注意が必要です. この脅迫手紙が3ヶ月続いた後, いきなり切られました, 補助が. 「書類は出したといってるだろうがー, バカたれ!!!」と, 烈火のごとく怒った私は, また例の全国クレーム番号に電話をかけました. 私のあまりの勢いに驚いた相手は, ひとつのファックス番号を《口を滑らせて》言ってしまったのです. その番号に早速先の書類の控えと「罪のない一般市民をそちらの手違いで脅すことはおやめなさい...」といった怒り心頭の手紙を添えて 送付しました. よっぽど「やばい」と思ったのか, すばやかったですよ, オーストラリア人にしては, その後の対応が. 次の日の朝にはもううちの留守電に関係者からメッセージが入っていましたから. でも, 担当者は脱兎のごとく逃げ去って, 誰かは皆目分からず終いでした. オンブズマンに連絡してやればよかった, このどアホ!
友人が電話代を二重請求されたとか, 返却済みの本に対する「返却請求」が市の図書館から来たとか(私にも来た! あんたらは一応機械処理してるのではないのかぁ!!), 提出済みの仕事の応募書類をなくされたとか(私のをなくしただろう!), 間抜け度には事欠きません. それでもへこたれないし, 謝りの言葉はありません. そんなもんなのかなあ, と, 期待度を低くして, 何かあったときに対応できる技を身につけつつある今日この頃です.
December 18, 2000